500E  整備いろいろ その2

タンデムポンプからのオイル漏れ修理

タンデムポンプからオイル漏れする。暖房時温風吹き出し口から油のにおい。たまらない。漏れているホースを修理する。また 違うところが漏れる。また修理する。最後はいよいよポンプ本体からの漏れだ。においがたまらず一念発起して中古ポンプをヤフオクで入手しリペアキットでオーバーホールを試みた。しかし 軸を抜くとき失敗して(カラーを外すのを忘れた)壊してしまった。

仕方なく 走行距離が少ないデーラーものの中古ポンプを手にいれ再度交換に挑戦した。

2種類のオイルを抜き デスビをはずし 配管を外し どんどん分解していく。

しかし 裏の取り付けねじが外れない。ここで 万事休す。

かと思いきや 「ポンプ本体から漏れているならプーリー側ポンプ(レべポンプ側)のみ取り外し交換」することを思いついた。これなら前からのアクセスだけで交換できる!!

機上でのポンプの分解は細心の注意が必要です。プーリーを外し ポンプの四隅のトルクスロングボルト4本とボディ固定用M8六角ボルト2本を前からサクサクはずします。中からバネで軸方向に押しているので最後のボルトを外すときはゆっくりと注意深く外します。

早速 ヤフオクで入手した交換用ポンプを二つに割る。

この右側だけ交換するのだ。

こいつをオーバーホールします。

べーンポンプ部分をどんどん分解します。

シャフトはふたとともにゆっくり抜きます。

コア部分をはずさないとシール交換ができません。L型の工具で少しずつこじて抜きます。

右側のシャフトをふたから抜くときは必ず先に回転リング (カラー)を抜かなければなりません。Cリングを外します。(この偏芯シャフトが回転してピンを出し入れして油を送ります。なるほど..)

シャフト カラー Cリング

 

コア部のピンと穴のハメアイは恐ろしく精密です。絶対にこじないように細心の注意が必要です。ピンの動きが悪い場合はピンを2000番のペーパーで根気よく磨きます。私は こじさせてしまいました。ピンと穴の組み合わせもあるようです。間違えないように注意が必要です。

さきほど外した回転リングをピンの間にはめます。さきにリングをはめたほうがやりやすいと思います.

ふたのシールを新品に交換します。このときシールの奥のアルミのカラーに傷をつけないように注意が必要です。傷がついたらペーパーでならします。新品のシール部分にはグリスアップをします。

ふたにシャフトを差し込みます。このあと上記のコア部にシャフトを差し込みCリングで止めます。

リペアキット 13000円 なぬ?

オイルシールは2種類。ひとつはポンプ軸出口(ふた用)の 軸径30mm 外径42mm 厚み8mmのもの。ダブるリップでなぜかばねが表裏についています。もひとつは 軸径15mm 外径24mm のダブルリップ。こちらは パワステ用オイルとレべライザー用オイルを分離する目的です。ばねが 表裏についています。どちらも NOKには 標準でありません。(武蔵にはある)ゴム質が ひょっとしたらシリコンかなにかであればいやなので 今回は このリペアキットのものを使います。

本体側のシール類を交換して本体にコア部を組み込みます。軸径15mm 外径24mmです。

 

 

 

ふた シャフト コア部を本体に挿入します。最後は4本のねじで少しずつしめこんでいきます。

軸先端のスプライン部分にべーンポンプを組み立てて完成です。 べーンポンプの回転体(はね)は表裏があるので注意必要です。間違えると 軸が 所定の位置に決まりません。

  なんとか オイル漏れは治ったようです。でもしばらく様子見です。たのむ治っていてくれ!!

 

おまけ スピーカーをパイオニア製10cmに交換。ポンプとは全く関係ない!!

500E 復活に挑戦

500E 整備いろいろ(その1)

500E 整備いろいろ(その2)

500E 整備いろいろ(その3)

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